ぬんが、私を外の世界へ連れ出してくれた日― ある野良猫との小さな奇跡 ―


外の世界が怖くなっていた頃

あの頃、私は外の世界がとても怖くなっていました。


顔を合わせるたびに「働け!働け!」と言ってくる人がいました。
「結婚もしないでぷらぷら遊んで、親を苦しませてる」

なんて言葉を投げかけられたこともありました。


そんな言葉たちが心に刺さって、
もう人に会うのが嫌になって、外に出るのも億劫になっていました。


それに、体も本当に痛くて、だるくて、重くて・・・
起き上がるだけでも精一杯でした。


“ぬん”との出会い

そんなある日、外に出たときにふと出会ったのが、
背中がキジトラで、お腹から下が真っ白な、とってもかわいい野良猫。


久しぶりに「かわいい!!!」って、心の底からキュンとしたんです。
家にあった食パンを持って行ってあげたら、
その猫はずっと私から離れなくて、たまらなく愛おしくなりました。


夜になっても玄関の前にいたりして、
まるで「また会おうね」と言ってくれているようでした。


ぬんがくれた「小さなきっかけ」

でもまた、私が起き上がれなくなって外に出られない日も続きました。


それでも「今日は少し動けるかも」と思えた日には、
その猫を探しに思い切って外へ出たのです。


会えない日もあったけれど、
会えた日は本当にうれしくて、

もふもふをなでなでしたり、キャットフードをあげたりしていました。


私はその猫に「ぬん」と名前をつけたんです。

なんとなく「ぬん」って思ったから。

理由なんてないけど、その響きがぴったりでした。

ぬんに会いたくて、少しでも動けそうなときは外へ出ました。


だからきっと、
ぬんが私を外の世界へ連れ出してくれたのだと思います。


虹の橋を渡ったぬんへ

出会って数年がたったある日、
ぬんが道端で亡くなっていたと聞きました。


もう悲しくて悲しくて、涙が止まりませんでした。
あまりにも元気がなくて、

母が「今思えば、飼ってあげればよかったかな」って言ってくれたけれど、
その言葉がまた切なかったです。


あの頃の私は、まだ急性症状が現れていた時期で、
「携帯を解約しろ」「写真も消せ」という声が頭の中をぐるぐるしていて、
ぬんの写真を全部消してしまったのです。


今でも、そのことを少しだけ後悔しています。


でも、後悔しても、もう戻らない。


それでも、
心の中では、ぬんのぬくもりが今も生きている。


ぬんへ、ありがとう

ぬん。


あなたは私を、外の世界へ連れ出してくれたね。
あなたに会いたくて、私は少しずつ外に出られるようになった。


写真はもうないけれど、
私の心の中に、あなたは今もちゃんといる。


ぬん、あの日、私を外へ連れ出してくれてありがとう。
あなたがいたから、私はまた少し、生きる力を思い出せたよ。


🐾 おわりに

ぬんとの出会いは、私にとって「小さな奇跡」でした。


この世のすべてに背を向けていた私の心を、
そっと動かしてくれました。


ときには、言葉を話さない小さな命が、
人の心を救ってくれることもあるんですね。


もし今、外に出ることが少し怖いと感じている方がいたら、
小さなきっかけが、そっとあなたを外へ連れ出してくれるかもしれません。


今日もここまで読んでくださって、ありがとうございます。


こまこ🐈💕

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